ミステリ、ゲーム、パソコンとインドアな趣味を多数持つ夫と、趣味に没頭する夫に激怒する妻の日常を夫側から綴ったエッセイ本のコミカライズ。
パソコンにかかるお金や家族サービスの不足を責める妻に対しモノローグで反論する著者という構図。こういう喧嘩(というか一方的に言われているだけか・・)は大なり小なりどの家庭でもあるもんですが妻の鬼神ぷりがなんか際立っている気がします。夫が著者だからか妻の台詞の方言のせいなのか。
サラリーマン夫である著者の哀愁はなんか昭和のダメ親父を思い出します。夫の言い分もわかる。しかし当時はパソコンはけっこう高かっただろうし、子供3人もいるとなると家計はかなり大変だったと思われるよ。外で働いて大変だと思うけど主婦も大変なんだよ。時間を決めるだけ奥さんはまだぬるいほうだと思うよ。と弁護してみる。
それにしても、マックとかインターネット導入とかどうも古いというか懐かしいネタだな・・と思っていたら原作のWEB連載が始まったのは前世紀。ああ、なるほど。漫画版が出た時期から見るとちょっと違和感を感じるかも。
まあ戦いは厳しかったでしょうが、責められ続けた趣味で本も出だし印税も入っただろうし奥さんも文句を言わなくなったんだろうと・・思います。多分。
製作風景のおまけ漫画があるのですが、原作者と作画担当が幼馴染の友人だからか打ち合わせ風景がゆるゆるでなんか和む(笑)。
原作:呉エイジ / 漫画:金平守人
角川チャージコミックス全2巻 / 角川書店
ジャンル:エッセイ / 好み度:★★★★☆