5人の小学生たちが、辞職する担任の先生に見せるために本格的なロケットを作るという物語。(実は作ったロケットはだたのロケットではないのですが物語の最後に解るようになっているのでここでは伏せておきます)
集まった5人は仲良しというわけではなく、ロケットに対する思い入れも様々。そのためにおこる衝突や感情の吐露もリアルに描かれています。またロケットを作るということの執着は子供の純粋さを差し引いても鬼気迫るような情熱が伝わってきますし、ロケット製作の工程も原理もかなり本格的です。ちょっと気になったのは、ペットボトルを飛ばすだけの担任の理科の授業と、生徒の一人がその授業は受験に関係ないと不満をこぼすエピソードでした。なんとなく今の理科教育への問題提起なのかなあと思ったり。
あさりよしとお
ジェッツコミックス/全1巻/白泉社
ジャンル:少年 / 好み度:★★★★★