日本神話の神々が現代に具現する世界。兄を探し放浪する少年は立ち寄った神社で、荒神となった神との戦いに巻き込まれる。そして少年は火の神・カグツチとして覚醒するが・・。
兄を探し各地を放浪していた少年・レイ。立ち寄った神社で賽銭泥棒と勘違いされたことからその神社に居候することになる。神社の住人は神の魂を受け継いだ一族であり、荒神となってしまった神を鎮める役目を担うという。主人公は荒神との戦いに遭遇し自身も神社の住人と同じ宿命を持った者であるということがわかるというはじまり。
日本神話を元ネタにうまく組み立てられています。登場人物のキャラ設定も多彩で堅実に作られているため活き活きした印象を受けます。感情が表に出ない少女と感情豊かな主人公、少女を慕う少年とのやりとりが興味深いです。
なかなかシリアスというか手厳しいドラマも含まれていますがシリアス一辺倒でもなくそれなりに救いやコミカルな表現で気持ちが沈むことがないのが好印象。
主人公がくるくる動くので中だるみがなく、登場人物も徐々に増えていくので混乱が少ないです。東洋ファンタジーではよく見る話とも言えますが、ファンタジー設定やキャラ設定が練られており堅実かつエンタメとして楽しめる内容かと。
３巻で伏線を回収しきれないまま終了してしまいました。残念。
さらちよみ
電撃コミックス全３巻 / アスキーメディアワークス
ジャンル：少年・アクション / 好み度：★★★★★
ストーリーももちろんすきなのですが、お気に入りなのは主人公のキャラへの萌えが一番の理由かもしれん・・。江戸さんに見えて愛しくてのう・・（笑）