縁側ごはん 河内遙

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祖母の遺した平屋で一人暮らしをする青年の、四季折々の気ままな食卓風景を描いた物語。
祖母から譲り受けた昔懐かしな風情ある平屋で暮らす主人公の青年、家を探すまで同居する姉、腐れ縁の友人、猫探しから知り合った少女が主な登場人物。主人公の青年が作る食卓を基軸に彼らのなんてことのない日常が綴られています。
主人公の青年が作る食事が主題ですが、グルメものでもなく深夜食堂のような思い出がらみでもなく。天候や気分やそのときの出来事などからふと思い立って特定のメニューを作るというパターン。その内容は、凝り性だなと感じるものもあり、なぜそれをすると突っ込みたくものもあり、和みだなとおもうものもあり、普通のメニューから凝ったメニューまでさまざま。というか一貫性がない(笑)タイトルは縁側ごはんですが、ことさら「ごはん」を強調した構成ではないのが特徴か。
無性に特定のメニューを作りたくなる、なんとなく思いつきで作ってみる、という主人公の心情描写にはなんとなく共感しました。

河内遙
芳文社コミックス全1巻 / 芳文社
ジャンル:青年 / 好み度:★★★★☆