しのばずの! 他少女・女性漫画5件 

しのばずの! (フラワーコミックス)
高宮 智
名家の跡取り息子の少年と忍者の家系の女子の話。立場上命を狙われやすい少年の護衛に主人公の女子が勤めることになるはじまりのラブコメ。少年は主人公の女子に好意を持ち始めるが主人公は年下の男子は論外、年上のイケメンしか目に行かず、またその恋愛嗜好が業務でトラブルに、というかんじ。全体のドタバタ感、というか主人公のコメディ気質が面白い。こういうノリの話って少女漫画だと少なくなってる気がする・・。

嘘つきだらけの恋をして (フラワーコミックス)
京町 妃紗
嘘つきだらけの恋をして・キミと恋におちるなんて・人魚姫と王子様・キスまで33㎝収録。えーと既作品が元になっている話が多い模様。確かに見たことあるキャラとか名前が・・。多分知らなくてもそのまま楽しめます。うん。表題作は片想いの男子の前で男子の親友に告白され後押しされるまま親友の男子と付き合うことになった主人公の話。望みがない片想い男子をあきらめ今カレを好きになろうとするがという。リアルだと微妙だけど少女漫画だと読ませる設定ですな。主人公の女子が健気タイプな子が多く、相手男子は爽やかなタイプが良かった。

cue─初恋短編集─ (マーガレットコミックス)
岩 ちか
cue・シャイんカップル・吉との遭遇収録。初恋をテーマにした短編集のようだけど、恋愛のみ特化というわけでもなく、どちらかというと恋愛も含めた主人公の成長ものであり青春ものの色合いが濃い内容。消極的なタイプの女子、女の子らしいことに強烈な照れを感じる女子、オカン体質の女子。主人公のキャラ付けがはっきりしていて移入しやすく、総じて明るい作風が良い。

禁断、初恋、イチゴタルト (フラワーコミックス)
藤中千聖
表題作他、放課後、愛人、バレンタイン・屋上、口づけ、チョコアイス・キスしないで先生・パパと恋していいですか?収録。表題作は姉の恋人を好きになってしまった女子の話。恋心を消したいが消せない葛藤が見所か。2作目と3作目は同じ世界観。2作目の主人公の告白の台詞というか恋愛理論が目新しかった。短編なので総じてややこしい展開なくハッピーエンドになっている。定番ゆえのほっとする構成は良い。

好きだ好きだ好きだ―工藤くんの歪な純愛― (フラワーコミックス)
華谷艶
歪んだ愛情表現をするいわゆるヤンデレ傾向のある男子と惚れられた女子の話。男子視点で男子が女子に歪んだ愛を芽生えさせるエピソードの後、女子視点で本編が始まる構成だがこれは完全に失敗。1話目と2話目以降のキャラ描写の違和感がものすごい。男子がヤンデレ愛になる理由付けが弱いからなのかな。あと1話目の女子のキャラ設定が2話目以降ではほぼ意味がなくなってる気がするのだが・・。1話目を最後にしていれば違和感も少なかったのにな。他者から見れば共依存のアカン恋だが当人同士が幸福を感じるならアリというテーマは描くのが難しい。