しましま、とは人間と妖怪がまじりあった存在を言う。彼らがお参りに来る山の麓にある土産屋としましまたちの物語。
しましまには遺伝(いわゆる混血)型や寄生型ほか4種あり普段は本来の容姿を隠し人間のように姿を変えて生活している。姿を変える力が弱まったり困ったことがあると彼らの神のような存在であるしましまんが眠る山に参拝にいくという設定。
過去のトラウマからしましまが苦手なのにしましまが寄ってくる特異体質のメガネの少年が主人公。お土産屋一家の一人で他の家族から溺愛されているといった風が個人的にツボだったなあ。
現代社会にファンタジー要素が入っている世界設定で、絵柄も物語も寓話・童話のような、といったイメージがぴったりかも。
物語はハードな面もありますがおおむねハートフル。しかし展開が急でどうもまとまりがないのが気になります。設定が細かいわりにページ数が圧倒的に足りないかんじ。活かしきれていないキャラや設定がいっぱいあって実に残念。
しかし何巻も読むのはな~って人にはいいかもしれず。細かいことは気にせずに登場人物を追うのもいいかもしれない。とにかくかわいいというか表情が豊かで魅了されます。
群青
ゼロサムコミックス全1巻 / 一迅社
ジャンル:少年・ハートフル・ファンタジー / 好み度:★★★★☆