日本語学校の講師を勤める原案著者の体験を通して、普段意識しない日本語の語源や使い方について語るエッセイ漫画。
現代の日本人が使わなかったり意識しなかったり知らなかったりする語源や文化や習慣の話や、日本人でも使いこなせていない場合が多い丁寧語、尊敬語などの話もあり。エッセイ漫画というか実用書系に分類されるんだろうな。
たいていは外国人(ってひとくくりにするとアレなんだろうけどいろんな国の人がいるので)生徒の質問からネタが出されている模様。著者がぱっと答えられるものもあれば、調べないとわからないこともあり、日本語というのは実に奥が深いなあと。まあ日本語に限ったことではないのですが。
とはいえ、言葉というのは変化していくものだし正しいとされる言葉も時が経てばそうでなくなるんだろうなと思います。全然大丈夫、という言葉の違和感にやっと慣れてきた旧人類のおばちゃんな私。
それにしても生徒のコアな質問には舌を巻きます。言われてみればと思うことしばしば。
あと日本語の話以外では日本以外の国の文化や日本との違いの話もあり、こちらも興味深い内容でした。
原案:海野凪子 / 漫画:蛇蔵
メディアファクトリー5巻 / 好み度:★★★★★