主人公は地方大地主の箱入り娘。蝶よ花よと育てられ友人関係すら家族が仕切っていた。そんな環境から高校入学を機に実家を離れ都心のアパートで暮らすことになる。引っ越し当日に車にひかれそうになったところを助けた男子に一目ぼれし告白し一度は振られるも紆余曲折の末付き合うことになった段階で相手が小学生男子だとわかる、という始まり。
アパートの店子たちは癖者ぞろい。新入りの主人公に対し面白がる女子、友好的に見せて冷徹な本音をぶつける大学生、ひそかに主人公に片思いしているらしい煮え切らない男子高校生、などなど。ちなみに小学生彼氏も店子の１人。
店子たちも小学生彼氏の友人の一人も主人公に友好的でないうえ、主人公自身も親が介入しまくる人間関係の経験からネガティブ傾向が強く、正直読んでいてあまり楽しくない。小学生彼氏自身は良くも悪くもこどもらしいまっすぐさと正論で、停滞する主人公の手を引っ張る形が多いし、他の面々とも話が進むうちに関係が改善されていくのだろうけど。
個人的にはいまいち好みではないが、いまどきの青春ものというか店子同士交流ものとしては定番の形なので人気は出そうかなという感じ。発育が良いイケメン小学生というのは割りと出たネタだと思うが、周囲が感じる違和感に難儀するのではなく、あくまでイケメンのスタンスを崩さないマイペースキャラってのは目新しい・・かな？
日吉丸晃
KC×ARIA１～ / 講談社
ジャンル：少女・ラブコメ / 好み度：★★☆☆☆