死にたいが口癖の警察庁生活安全課特殊防犯課指導係の肩書きを持つ警視朝倉草平の物語。
食品表示偽装や悪徳ローンといった、法で裁くには時間がかかるもしくは法の網をかいくぐる業者に対し、「行政指導」を行うというのが主人公の仕事。
独自にというか、超法規的手段で証拠を集め、主人公本人が（まあ他の人間が見ても明らかなんですが）クロと判断すれば単独で指導を行うという漫画的な仕事内容。その指導方法もまあすごいです。言葉で指導してものらりくらりとかわすかしらばっくれるか力で抗議する相手に容赦のないお仕置きで反省させるという展開。
まあ相手が主人公の言うところの「害虫」なわけで読み手にはある意味爽快感を感じるともいえます。お仕置き方法も相手に則しているのも見所かもしれない。
食品偽造のエピソードは、ほんとにやってほしいと思いましたよ・・（手荒なまねは省いてね）
この作品は設定もキャラクターもインパクトが強いかな。読み手をひきつけるという以外でもいろんな意味で。ちょっとベタな気もしますけどね。実社会で問題になっている事例をうまいことストーリーに組み込んでいるところが好きでした。
高橋秀武
ジャンプ・コミックスデラックス全８巻 / 集英社
ジャンル：青年・社会 / 好み度：★★★★☆
wikipediaやサイトで著者が女性と知り、びっくりするとともに納得すること2回目（1回目は荒川先生）。