80年代の小学生女の子の視点や暮らしぶりから当時の文化や風俗やアイテムなどを綴った漫画。
一応子供時代に80年代を過ごした著者が主人公らしいのですが、事実そのままのエッセイではないようです。一応著者をモデルにしたフィクションということのようで、ちびまる子ちゃんみたいな構成と思っていただければ。
表紙のデザインは、小学生に好まれたおしゃれやおまじないなどの雑学や情報が詰まった何とか百科っぽいで、凝っているなあ。
主人公は今で言うところのちょいイケてない、昔で言うところのちょいイモっぽいごく普通の小学生の女の子。家族構成は父母と兄、友達が3人という人間関係。普通のコマ割りでごく平凡な日常風景を描きつつ当時の流行や文化を織り込んだ構成です。
うーん、悪くはないのですが著者の他の作品に比べて読み物としてはいまいち。80年代を懐かしむという点では主人公が女の子ということもあり共感を覚える読者も限られそうな気が。読者が住んだ地域によってもけっこう印象が違うかもしれないとも思ったり。
主観ですが、まんまエッセイにするか、いっそ4コマだとより良かったかなと思いました。つってもあとがきを見るとまんまエッセイにするのは厳しい状況だったうようですが。
高度成長期以降、子供の菓子には合成着色料など体に悪そうなものが満載だったっけ。今でもそうなのかもだけど駄菓子はたべなくなったからなあ。うちも祖母がその辺厳しかったです。
そういえばガンプラはいまでもブームじゃないんですか?昔ほどじゃないのか。
柘植文
ぶんか社コミックス全1巻 / ぶんか社
ジャンル:少女・日常 / 好み度:★★★☆☆