一戸建ての実家住みのイラストレーター兼マンガ家が編集担当の女性に尻を叩かれ８時間で汚部屋を片づける過程を描いたエッセイ。
学研らしい題名の、レクチャー演出込みのエッセイ漫画。
築年数の多く床面積も拾い一戸建ての実家に両親と住んでいる著者。ある日編集者が著者宅に来訪、進捗を訪ねた際に著者宅の汚部屋（というか物の多さ）に驚き、インテリア誌も担当する編集者が、著者にカツを入れ、荷物を引き取る業者が来る８時間で部屋をかたずけるというはじまり。
家族と住む人向けの汚部屋脱出漫画。同居人がいる場合の片づけの注意点や収納のポイントを押さえつつ、編集者が音頭を取って著者と著者の実母が片づけていくという展開。著者の家の場合、長年住み続けている家ゆえに捨てられず蓄積された物品の量が半端なく、実家住みならあるあると思うところが多いような気がします。また自分の判断だけで移動や処分ができないことが多いと思いますが、こちらの場合は第三者が活を入れたことでスムーズに片づけが進んでいるようです。
長年人が住んでいる家の片づけ、８時間で作業を完了するというのがこのジャンルの他著書と違う点かな。片づけポイント自体はやはり似た感じ。このテの本は有用かどうかもだけど読んですっきりするかだと思うのでその点では読み応えがありました。
宙花こより / 学習研究社全１巻
ジャンル：エッセイ / 好み度：★★★★☆