人見知りで周囲の同年代の女子たちと同じ興味が持てない女子、好奇心旺盛で快活な転校生、真面目な委員長がひょんなことから接点が出来き、親しくなっていく。それはアナログボードゲームだった。
というはじまりのアナログボードゲームを軸にした女子たちの青春もの。題名通り放課後にさいころを振って遊ぶ部活もの、というかんじ(部活じゃないけども)冒頭の3人の女子たちが親しくなる経緯がけっこう長く描かれるが、以後はボードゲームプレイ中心の展開になっていく。3人以上のゲームもあるし徐々にメインキャラも増えてくのかな。
ゲームは、委員長女子がバイトをするボードゲームカフェで行われ、ゲームは実際にあるものが使われている。幕間にはゲームの紹介コラムもある。
ボードゲームといえば人狼ゲームが有名どころかな。デジタルゲーム主流の昨今だが、こうしたアナログゲームもブームになっているようで。作中のルール説明とプレイ描写はとてもわかりやすく、機会があればやってみたくなるようなところがミソ。現在進行形で新作ゲームが作られているという事実にはちょっと驚いた。
ゲームを主題とする漫画というと、ゲームで一番になるとかを目的としたハングリーというかストイックな話をよく見る。が、こちらは仲間と一緒に楽しくという交流のスタンスが主体。漫画としては盛り上がりに欠けるかもしれないが個人的にはこういう話のほうが好み。
中道裕大
ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル1~ / 小学館
ジャンル:青年・青春・ゲーム /好み度:★★★★☆