超能力者による無差別爆破事件に巻き込まれ死亡したパセリモーガンは唯一の犯人目撃者だった。証言を得るためのみ生み出された彼女の3人のクローン、刑事アーボガスト、エスパーの刑事ジョジョの爆破事件を巡る物語。
近未来のニューヨークを舞台にしたエスパーとかクローン等SF要素盛りだくさんのサスペンス。初期作品なので荒削りな部分があるのは否めませんが、それだけにパワーのある漫画なのは確か。洋画を見ているようなテンポの良い展開は見応えがあります。超能力の設定(というかうんちく)も独創性があり興味深い内容でした。ラストの引きも映画のようで当時印象深かったです。「ぼくの地球を守って」の元ネタ的作品であり、ぼく地球に出てくるキャラもちょろっと出てきています。
偶然が残すもの―記憶鮮明2はぼく地球で出てきた未来路を主人公にした物語とかぼく地球の月のエピソードとか。正直、物語としては面白くなかったかも・・。なんかつけたしみたいというかなんと言うか。
期待していたESPセクションの所長を主人公にしたお話が収録されてなかったよ~;記憶鮮明シリーズに入れるには作風が違うのはわかるのですが・・。記憶鮮明の頃のようなテンポの良いお話だっただけに作者が収録しなかったというコメントが残念でなりません。
日渡早紀
記憶鮮明:白泉社文庫全1巻/白泉社
偶然が残すもの―記憶鮮明2 /花とゆめコミックス全1巻/白泉社
ジャンル:少女・SF /好み度:★★★☆☆