超能力者(この言葉も今となっては結構レトロ)ロックの物語。
現在はファンタジー系が主流になり、純粋なSF設定の「超能力者」を扱うものが少なくなってきているだけに貴重な存在かも?いろんな雑誌社を渡り歩いている息の長い漫画です。知ってる限りでですが、少年画報社→スコラ→みのり書房 →ビブロス→少年画報社・MF。SG企画からも単行本が出てました。昔はエスパーと普通の人間との確執とかが主なテーマでしたが現在のシリーズは超能力+スペースオペラ的な物語が多いです。同人誌時代の作品のリニューアルネタも発表されてますね。
巻が進むほど主人公なのに出現率が低くなっているのも特徴。変身能力があるので最後の方で元の姿に戻るということもあり、誰がロックか予想するという楽しみ方もあったりしました(笑)。主人公のロックは初期の頃は理不尽な事に対し怒りを忘れる...といった面もありましたが最近は淡々としているというか丸くなった感じがします。やはり人間、年をとるとこうなるのか。 なんにしても話も絵柄も単行本10巻目(少年画報社の順番で)くらいまでが好きでした。......最近のが嫌いってわけじゃないけれど。
でもやっぱり最近のシリーズはパワーダウンしてる気が否めません。少年キング時代のようなわくわく感がないというか。昔は主人公は登場が少なくてもカリスマ性というか存在感があったけど、最近のシリーズはロックがいてもいなくても話が進められそうなストーリー構成のような気がします。
地球時代(少年キング時代以前の時代)の話が古巣の少年画報社から出てますがロックのキャラがどうもじいさんくさくてなじめない;このころってまだロックが若い(笑)ころだからもうちょっと感情的な部分があると思うんですけどね。少年誌連載と青年誌連載の描き方の違いなのかな。
まあ文句が多いのは愛がある故(笑)なんのかんのとずっと読んでいます。
超人ロック完全版/ヤングキングコミックス/少年画報社
超人ロックシリーズ/ヤングキングコミックス/少年画報社
超人ロックシリーズ/MFコミックス/メディアファクトリー
ジャンル:少年・青年・SF / 好み度:★★★★★
少年画報社発行は少年キング時代の無印シリーズと同出版社雑誌の連載シリーズ
メディアファクトリー発行はビブロス時代と同出版社雑誌の連載シリーズ
少年画報社/ヤングキングコミックス
超人ロック完全版/ 超人ロック冬の虹 /超人ロッククワドラ /超人ロックライザ / 超人ロック凍てついた星座全3巻 /超人ロック ニルヴァーナ全4巻 / 超人ロック 風の抱擁1~ /
メディアファクトリー・MFコミックス
超人ロック ミラーリング全2巻 / 超人ロック ソード・オブ・ネメシス全3巻 / 超人ロック クランベールの月全1巻 / 超人ロック 猫の散歩引き受けます全1巻 / 超人ロック 天空の魔法士全1巻 / 超人ロック メヌエット/全1巻 / 超人ロック カデット/全1巻 / 超人ロック 星辰の門/全1巻 / 超人ロック オメガ/全3巻 / 超人ロック 久遠の瞳/全3巻 / 超人ロック ひとりぼっちのプリンセス / 超人ロック 荒野の騎士 / 超人ロック エピタフ全4巻 / 超人ロック 嗤う男 全4巻
余談ですがこのマンガの主人公を初めて見たのは、まだ私が一桁の歳だったとき、アニメ商品の展示会をデパートでやってたときでした。(弓矢を持ったポスターだったと思う)まさに心臓を鷲づかみにされたような衝撃を受けまして、親がひっぱっていくまでボーっとその場に立ち尽くしてしまいました。後にも先にもあの衝撃に勝るもの無し。私はこのころからお○くだったんですね。とほほ。