変態生理ゼミナールに所属する面々とその他の変な人の、日常や研究の日々を描いたアブノーマルコメディ。
性的嗜好が偏っている、いわゆる変態の行動原理を研究するのを目的とした変態生理ゼミナール、通称変ゼミ。
ゼミに所属する先輩に憧れて入ったためゼミを主催する教授の難題やゼミの面々に苦しむ、いたってフツーの感性を持つ女子大生がとりあえず主人公っぽい。周りの未知なる嗜好に踊らされる役どころでしょうが頭から拒絶するでなく、騒ぎながらも理解しようとする姿勢が見られるところが特徴か。
登場する変人の面々は、言語による陵辱系、下着愛好等各々嗜好のベクトルはばらばらですが、共通するのは、他者に強制せず、あくまで仕掛けはするけれどそれに乗るかは対象しだいというゆるめなタイプ。
濃いブラックユーモア的なところが少なく、あくまでお軽く、学術的な見地から変態を描いている、下ネタというよりフェチの種類の紹介コメディといった感じ。そのせいなのかどうか変態をテーマにしている割に思ったほど嫌悪感は抱きませんでした。世の中にはこういう嗜好もあるのかとある意味目からウロコなことが大半で。まあここまで突き抜けたら却って現実味が沸かずに読めるんだろうな。
TAGARO
モーニングKC全11巻 / 講談社
ジャンル:青年・コメディ / 好み度:★★★☆☆