20代後半独身一人暮らしのOLが、あるきっかけから、はじめてのお弁当作りに挑戦するお話。
小さな会社に勤める女性が主人公。最近お昼はお弁当という職場の人が増え、お弁当を褒められた同僚をうらやましく思い自分もお弁当をつくってみようかと思い立つ、というはじまり。
ネタ元はおそらく著者自身の体験だろうけど、登場人物や話自体はフィクションです。はじめてのお弁当の悪戦苦闘ぶりとか、お弁当づくりの動機が良く見られたい?からなのか見た目が重要な点というのがちょっと驚きました。いや、素で大事なんだけどせっかくつくったのに見た目いまいちだからもっていきたくないって。
モチベーションをあげないと続かないってのとか、お弁当作りから発見する自分の気質とか、が興味深かったです。著者ってエッセイでもそうだけど自己を一歩退いた目で分析しているところがいいですね。自虐とまで行かず、反省点を見つけて改善するにしても息まくほどでもないまったりしたノリが好きなのです。
財布の中にターバン野口がある主人公・・そういえばターバン野口の本を本屋で見かけたことがありますね。流行っていたのかな。
森下えみこ / メディアファクトリー全1巻
ジャンル:女性 / 好み度:★★★★★