調剤薬局に勤める薬剤師の青年を主人公に、彼が溺愛する妹、彼にとって鬼門のうわばみ女性上司、男性の同僚、超美形の新任薬剤師などなどを中心にエピソードを回す4コマコメディ。
薬剤師の勤める現場がメインの舞台・・かと思っていたが、それにこだわっていないフリーダムなエピソードが多いかな。主人公は両親の変わりに育てた妹を溺愛する一方で女性不信、特に酒飲みで私生活はだらしない女性上司は鬼門という設定。人物相関も兼ねた日常エピソードの後、元ホストで超イケメンの新任薬剤師が登場し、妹はちょっと気になり、主人公はそれを感じ取ってけん制する、ってかんじ。
サクラ町同様、のほほんとした日常ネタを展開しつつ、各キャラのちょっとした思惑とか思い込みとか勘違いとかを交えつつゆーるりとした人間関係の変化と構築を描いている模様。主人公の空回りっぷりがまあ楽しいかな。新任薬剤師はちょっとした秘密を持っているが、読者にはすぐわかる仕様。主人公と新任の間柄の変化が肝のような気がします。
あいかわらず絶妙な間合いの人物描写は好みなのだけれど、調剤薬局が舞台である必要性があまり感じられない気がしないでもない。
松田円
まんがタイムコミックス全3巻 / 芳文社
ジャンル:4コマ / 好み度:★★★★☆