×××HOLiCシリーズ CLAMP

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妖に憑かれやすい体質に悩む四月一日(ワタヌキ)君尋はある日妙な店に入り込んでしまう。そこは入ってきた「お客」の願いを叶える店。店主の侑子は四月一日の悩みをとりのぞく代償として店でアルバイトをすることを提案する。そして四月一日の日々が始まった・・。

妖怪とか精霊とか幽霊とかも出てくるオカルト風味の不可思議系物語。人の愚かさとか優しさとかをテーマにした、教訓めいたエピソードが多いですね。主に侑子の店にやってきたお客にまつわるお話と四月一日と彼と親しい2人の人物にまつわるお話で構成されています。同時期にマガジンで連載中の「ツバサ」とリンクした作品。
あーまた絵柄変わったなというのが第一印象。なんとなくワンピースを思い出してしまう(笑)人間の業を淡々と語る主人公・侑子、目の前に起こる出来事を驚愕の目で見る四月一日(ワタヌキ)、そして四月一日にとっていけすかないけどその存在は必要な男の子と、四月一日は好きだけどその存在は四月一日に災いを呼ぶ女の子。キャラクターの描き方はツボを押さえていますね。
この作品も、ここ、というところで侑子さんの言葉が効果的に使われていますが、どうもどっかで見たことがある台詞がちらほらあったり。本筋と関係ないところのコメディっぽいシーンとかモトネタが出てるところとかはともかくも、物語の中核を担うシーンでこれはどうかな、と。印象深い、目新しい台詞があってもほんとに作者のオリジナルかなと疑ってしまう(笑)まあそんなことは物語が面白ければ関係ないんでしょうけど。私、台詞マニアですから気になっちゃうんですよ。
ストーリーが「ツバサ」と連動しているのでツバサを読まないと意味不明なエピソードがあります。話が佳境になってくるほど顕著になっていますね。
途中からというかツバサが終了したくらいから?継という言葉が題名に付属され、侑子さんのかわりに侑子さんを待って店を守る四月一日の物語に移行しました。

CLAMP
×××HOLiC / KCデラックス全19巻/講談社
×××HOLiC戻 / KCデラックス1~巻/講談社
ジャンル:青年・オカルトファンタジー / 好み度:★★★★☆

女性キャラをもこなさんが男性キャラを猫井さんが担当していると最近知りました(遅)言われてみればなるほどーと。本来の絵柄が違う作画担当を同じ紙面に使うのは昔からなんですが、いままではもこなさんの絵柄にあわせる形だったのが今回はもこなさんが似せる側になったのかな。トーンを少なめにするにはいい絵柄だし。個人的にはあいかわらず作画担当大変だ・・と感じる今日この頃。