flat 青桐ナツ

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至極マイペースな高校生男子の平介は無口で控えめないとこの幼児・秋くんに懐かれる。
主人公たちや彼らの親、友人といった人々の日常を描いたほのぼのストーリー。
甘味以外には特に興味が持てない茫洋を絵に描いたような高校生の平介は、突然彼のいとこにあたる幼児の秋くんの相手をさせられる。秋くんは一人っ子ゆえか、無口でわがままを言わず絵を描いたりと一人遊びを堪能するタイプで特に手間はかからない。
気まぐれに得意な甘味を作ってあげたらなんだか懐かれてしまい機会があれば秋は平介のところに行きたがるようになる。はじめはめんどくささしか感じなかった平介が徐々に変わっていく・・かもしれない、というまったりした展開。
恋愛や友情エピソードもあるのですが、ドラマというよりあくまで日常って感じのテンション。
なんだろう、この「なにげない」雰囲気。いいなあ。現実でもよく見られる光景で親近感が沸くからなのか、変に作った展開じゃないからなのか。
秋くんの描写がかわいいというかなんというか。親が親ばかなのもしょうがないよね!と思うほどに(笑)一生懸命になにかをやろうとしているところがいい。
これは・・一応擬似兄弟ものというべきなのか。いとこだから血のつながりはあるけども。幼児にとっては何かできる(平介の場合は甘味作り)大人ってのはそれだけで尊敬の対象なのです。なんのかんのと平介と秋は似たもの同士なんだろうな。

青桐ナツ
ブレイドコミックスアルヴァス全8巻 / マッグガーデン
ジャンル:少年・家族・ハートフル / 好み度:★★★★★おすすめ

私も1人っ子で、かなり年上の人に遊び相手になってもらったこともありまして、秋の心理に少なからず共感を覚えました。当時はこどもだからわからなかったけどあのひとはきっと平介のような心情だったんだろうと思うとなんか申し訳なく・・・。