原作は久米田康治・作画はヤスの女流落語家の女の子たちが楽屋でグダグダバカ話に興じるというコンセプトのお話。
登場人物は若い女性で落語家の数人。落語の世界が舞台ですが、芸を磨くというシーンもなくライバル云々という展開もなく、ただただ登場人物たちが高座をおりた後、楽屋に集まり繰り広げられるガールズトークを描いたゆるめの話。まあ休憩中のOLのトークみたいなものか。
話の内容はギャグというかコントというかそんなノリ。一見バカ話ながら、実は落語の題材を元ネタにしているので、見た目より練られたギャグ構成の模様。作り手は落語という縛りがあり大変だけど読み手にその大変さが伝わるかは微妙というか。読み手にとって楽しめるか否かの判定に、作り手の苦労は関係ないでしょうが、個人的に応援したくなる。幕間にある解説を読むと落語の世界が開けてくるかもしれません（笑）
落語云々を抜きにしても女の子たちのかわいい容姿、毒があったり間抜け一直線だったりと個性と役割がはっきり分かれているところは好印象。
１巻最後にある久米田スタッフによる１話目のリメイクはなかなか興味深かったです。まったく関係ありませんが、昔あった落語のアニメよりは落語に関して興味を持てそうな内容だなあと感じました。
原作：久米田康治 / 作画：ヤス
ワイド講談社コミックス全６巻 / 講談社
ジャンル：少年・萌え / 好み度：★★★★☆