紙に触るだけで文字を見ることなく文章を認識できる能力ゆえに、言葉はパターンで文字は記号の組み合わせ、と思う少年。幼少時の体験から天使の存在を信じるというか知っている?少女。少年が少女と全く同じ作文を書いたことをから始まる話。
少年が自身が持つ能力で少女の信じる「天使」を含めた感情や心情を彼女の日記を通して知り、彼女の視点から世界を見たくなる。少年は少女に彼女しか知らないことを言い当てたりするので少女は気味悪がる一方で少年に対し「天使」に絡めた独自の解釈を推し進め徐々に何かが狂い歪んでいく・・。どういう内容かは説明が難しい、わりと観念的な描写が多くて解釈がいろいろ出来そうな内容というか。ラスト直後でバッドエンドになるがラストではバッドエンドをなんとか回避していってる・・のかな。これ。
とにかく印象に残る場面が多くてどう解釈していいのか何度も読み返してしまう作品でした。
つばな
Fxコミックス全1巻 / 太田出版
ジャンル:青年・ファンタジードラマ / 好み度:★★★★☆