野性のじかん カラスヤサトシ

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一人のおっさんが現代社会において失われた野生の感覚をとりもどすというコンセプトの著者の体当たり体験レポート漫画。
著者による、野生の感覚をとりもどすことを目的とした「やってみよう」企画の体験レポート。
先人の技術や保存食や民間療法などの知恵の情報が満載なので個人的には読み応えがありました。情報として印象に残ったのはいもがら縄、風の神送り、藻塩焼きなどなど。
もちろん著者のけっこういきあたりばったりで行われる実験や製作も楽しかったです。テーマは仰々しいですがやってること&内容はいつもとあまり変わりませんな。いい大人がどうでもいいことに一生懸命になるというテンションは健在。
オチのつけ方も著者らしくうまいことまとめてるなあとしみじみ。
野生シリーズでは尺が足りなかったのか後半はまったく違うテーマの体験短編が収録されています。たまに古い作品だなーと思う話もあり、巻末に至っては名前が漢字時代(というか本名?)のときのストーリー短編もあり。この統一性が微妙に無い構成も著者のコミックスらしくて好きだ(笑)
売れ始めてから著者を知ったので著者のストーリー漫画は初めて見ました。こういう作風だったのね・・。

カラスヤサトシ
バンブーコミックス全1巻 / 竹書房
ジャンル:青年・エッセイ / 好み度:★★★★☆