フィギュアの時間です☆ 他エッセイ4件 

趣味がないのでヘンテコ検定を受けてみた (まんがタイムコミックス MNシリーズ)
きのした きのこ
ヘンテコ、というかマイナーな資格検定を受けるというコンセプトの体験エッセイ。1つ1つを掘り下げているわけでなくこういう検定があるんだよという紹介の色が強い。そのわりには少々数が少ない気がしないでもないが。どの検定もいいところを強調して描写しているので興味をそそる内容となっている。簡素で可愛い絵柄もあって読みやすく幕間に検定に関する★評価もある。個人的には最後の著者の近況が一番印象的だった。

フィギュアの時間です☆ (朝日コミックス)
さいきょーきかく(Y)
題名通りフィギュアスケートにまつわる4コマメインのエッセイ漫画。フィギュアマニアの編集者の影響でフィギュア好きになった著者。プルシェンコ押しの編集者の薦めでじわじわとフィギュアマニア化していく著者。興味がある人もない人も素で楽しめる構成だと思います。たぶんマニアの人にはあるあるなネタが多いんだろうな。プルシェンコ関連のエピソードはめっちゃ面白かった。こんな人なんだ・・というのが正直な感想。個人的にネット知識の悪影響からか素直に見られなかったのですがこの本でちょっと興味が湧いてきました。★★★☆☆

男になりたい! 中経出版
山岸 ヒカル
体は女性、心は男性という自分の性に苦悩する幼少時から学生時代を描いたエッセイ。自分の固定観念以外を認めない厳しい母親の存在、女友達と親しくすると周囲からレズ疑惑、それを払拭するための偽装。努力と葛藤と失敗の繰り返し。性同一性障害の人の半生ではよく聞く話ではあるがなかなかに大変だったんだなと感じる。批判する人間が多い中、理解ある姉妹と友人夫婦がいたのは救いだなと。とはいえ悲壮感ばかりでもなく、現状にくよくよするばかりでなく自分にとってよりよい状況になるよう努力する著者の姿勢はすごいと思う。毒親を持つ人にも共感受けそうな内容かなとも。

ずさんな家計を整えました。 ずぼらさんのためのお金安心塾
畠中雅子 上大岡トメ
月々の生活費の引き締めではなくこどもの教育費や税金などイベントごとや定期的に出ていく大きなお金の管理に注目した家計のレクチャー漫画。ファイナンシャルプランナーと著者との会話で展開。長期的な支出計画の必要性とか家庭における大き目の支出の種類とか特別支出の割合とか、女性雑誌の財テク系記事の内容に近いわけですがそちらよりわかりやすかった印象。その支出のために日々の節約も必要なんだけどきっちりできない人はこうやるといいよ、というかんじかな。