夫との生活がうまくいかず離婚、親の残した古く大きな屋敷に住み書道家として生計を立てる純花、雑誌編集の仕事に就く独身の頼子、結婚が決まったサワ。３人はみな３３歳で親友同士。サワの結婚式を通して３人の状況を描き、式が終わった夜に物語が動きます。自宅で変質者と鉢合わせをした頼子、成田離婚ではないけれど新婚旅行をドタキャンしたサワが純花の家に転がり込むという流れ。
親友とはいえ生活環境が違う３人の同居はいろいろとあり。人の気配に神経をすり減らした純花が偶然元夫と再会する話、頼子と後輩の年下の青年の話、サワを追いかけてきた旦那とサワの話。やはり心情描写と会話とかやりとりの静謐さがすごく印象的だなあ。あと１本の話なのにうまく区切られている構成が巧み。
ひとりであることの気楽、寄り添う相手のいる幸せ。
サワさんの話が一番印象的だったかな。条件で相手を選んだことの罪悪感て、なんというまじめな（笑）
谷川史子
コーラスクイーンズコミックス全１巻 / 集英社
ジャンル：女性・ドラマ / 好み度：★★★★★