魔法使いの娘シリーズ 那州雪絵

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業界内ではかなり有名な、だけど生活能力皆無の陰陽師の父親を持ち、家を出た母親のかわりに生活全般を切り盛りするうち17歳にして所帯じみてしまった高校生の鈴の木初音。しばらく家に帰ってこなかった父親から、男2人と同居し、どちらが鬼か当てろという宿題が出るが...。
久々のボーイズラブ以外の作者の作品。正直うれしいです(笑)タイトルだけみてファンタジー?と思っていたら陰陽のお話でした。オカルト系のエピソードが多いですがどっちかというと変わった設定の家族物語といった感じ。テンポがよくてすんなり世界観に入れるところがよかったです。登場人物(人物じゃないのもいるけど)が形はどうあれ、自分に素直に生きているなあと感じるところツボでした。
初音と父親のやりとりは親子関係というより夫婦だよと思ってしまう私(笑)父親のつかみどころのないキャラがいいですね。仕事に関しては冷徹なのに家族(人間)関係になるとヘタレっぽいところがなんともいえず。彼の子煩悩っぷりは天然であると信じたい(おい)
巻が進むにつれて父親の闇の部分がクローズアップされ、それに対する初音の動向が見所になってきています。ラストの展開はいろんな意味でびっくりしたよ。あの2人とかさ・・。
シリーズは完結し続編として「魔法使いノ娘二非ズ」も発表されました。
主人公が完結後の諸事情により義父の跡を継いだ形っぽく霊能師として霊絡みの事件に関わる内容かな。というか事件の当事者視点とかカレシ兼相棒の男性視点とかが割と多いかも。

那州雪絵 / 新書館
魔法使いの娘 / ウイングスコミックス全8巻
魔法使いノ娘二非ズ / ウィングス込みクックス全7巻
ジャンル:少女・コメディ・ドラマ / 好み度:★★★★★