戦国ヤンキー 大和田秀樹

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周囲にうつけと称された若き信長を描いたハイテンションなんちゃって歴史コメディ。
題名にあるように、うつけ=ヤンキーということで冒頭では飾りをごたっとつけた改造車ならぬ改造馬?wを仲間(家臣)とともに乗り回す若き信長のシーンからはじまります。
信長の青年時代の逸話をベースにしたコメディ。現代の一昔前のヤンキー要素と戦国世界をうまいこと融合させた世界観。傍目から見ると破天荒だけど大物と評される行動をする信長だがそれは周囲の勘違いによるところが多く、本当のところは単純でちょっとヘタレで小心者ですよという実際と評価のギャップをうまくネタにした内容。
刀を間近に突きつけられても微動だにせず相手をうならせるが実は真面目な顔で気を失っていたからとか、道三の娘を嫁にとる際、道中での衣装と道三との会見での衣装の違いの理由とか、父親の葬儀での奇行の話とか。整合性が乏しい展開もありますがコメディ仕立ての歴史解釈は面白かったです。あと家康と信長の交流の話は最後にほろっときましたよ。
表紙は大人信長ですが内容は実父の葬式までの若者時代のみの話になっています。作中の信長は黙って普通にしていればイケメンなのに・・・表紙で損している気もしたり(笑)あとメガネ秘書な秀吉もポイントが高い・・かも(笑)

大和田秀樹
角川コミックスエース全1巻 / 角川書店
ジャンル:青年・コメディ・歴史 / 好み度:★★★★☆