とある女子高。ちょっち赤裸々で女子同士ならではな、女子高生たちの日常の一幕を描いたオム二パス。
女子高に通う女子高生のありふれた？日常の中で、他者が見るとドキッとしてしまう場面を切り取って紹介、みたいな感じの連作。ストーリー性はほとんどなし、というかショートショートに近い演出。
暑いからブラをはずして涼んで着くずしたままグダグダとか、憧れの女子にどきどきしたりとか、水泳の授業中ふざけあって水着の脱がしっこをしたりとか、色気のある女子にうっとりするメガネ女子とか。
女子同士の遠慮のなさというかはっちゃけぶりというかそんな雰囲気を堪能するタイトルか。写実的な絵柄ゆえか、あーありそうだなあと思わせる演出が見事。女子高には通ったことがないもんで実際これに近いことがあるのかないのかは不明ですが。
心情描写は萌えもののようなありえなさではなく現実と非現実のハザマみたいな温度。ちと大仰かなと思わなくもないですが、青春のじたばたってこんなもんか。しかしまあ女子は男子がいるときと女子だけのときとではけっこう違う生き物です。多分。
主題をうまく描写しきっている点では好印象。主題自体にウケるか否かは個人の好み。
岸虎次郎
ヤングジャンプコミックスＢＪ１～ / 集英社
ジャンル：青年・青春 / 好み度：★★☆☆☆
１巻コミックスの裏に百合漫画って書いてあったけど全部が全部百合とは限らない気がするなあ。ガチかなと思うのもあるけど、成長途中の思春期の心理で見られる憧憬とか戯れに近いエピソードも多いと思われ。