主人公は財閥の一人娘。両親が早くに他界し子供は自分だけということもあり跡取りとしてあらゆる努力をし、当主である祖父もそれを認め周囲の人望も厚い優等生。高校でも当然首席で入学・・・と思いきや、主席は謎のメガネ男子だった。しかも祖父は、その男子を跡取りにすると主人公に宣言する。主人公の抗議に男子は勝負に勝てば跡取りの座を返すというが・・。
幾度となく勝負をしては主人公が負け、男子のいうことを聞くことになり、リベンジをかけるという展開かな。
高スペックで知略が得意系の冷徹ドS男子に翻弄される生真面目少女というかんじか。男子の要求がそこはかとなくエロ仕様なところは少年漫画らしい。あけっぴろげなお色気展開じゃないところがけっこう見所かもしれませぬ(おい)男子の要求もただ主人公を翻弄するだけが目的ではなく主人公になんらかのプラス要素を加えるためという感じがしないでもない。
あと、なぜ祖父が突然男子を跡取りにすると決めたかというところも話の伏線の1つかな。祖父と男子はどことなく敵対関係(というか男子は祖父に思うところがある?雰囲気)があるようだが祖父はそれを楽しんでいるというかんじ。
微お色気要素、よく動くキャラクター、肝となる背景に含みを持たせつつのコメディ展開とバランスの良い作品かと。
タチバナロク
角川コミックスエース全3巻 / 角川書店
ジャンル:少年・学園コメディ / 好み度:★★★☆☆