太陽が見ている(かもしれないから) いくえみ綾

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周囲の言葉に同調できない・周囲との差異を感じつつも合わせる女子と、親の職業からクラスで浮いている男子。あるきっかけで二人は仲良くなり、高校入学を機にフラットハウスに共に住むようになる。そんな中、男子の幼馴染の女子が二人の前に現れる。

茫洋とした雰囲気の青春もの。どう説明したもんだかちょっとつかみどころがないんだけど目が離せないお話。
主人公の女子は、友人やクラスメイトの言動にもやっとしたものを感じつつも合わせていた。そんな中、金貸しの息子と言うことで周囲から距離を置かれていた男子と席が隣同士になる。思ったことをそのまま話しても周囲とは違う自然な対応をする男子に主人公は楽だ、と感じる。
親の職業から距離を置かれる男子と家庭環境から育児放棄気味で育った女子。二人は高校入学を機にフラットハウスに住むようになる。つっても完全に同居じゃなく実家と行ったり来たりというかんじのよう。そんな中、男子の幼馴染の女子が加わる展開に。
微妙に家庭に居場所がないかんじの3人。ある種の秘密基地のような場所を確保しその中で展開されるやりとりとか心情描写が見所なのかな。個人的には邦画特有のだるーっとした空気感にも似た作風が印象的です。

いくえみ綾
マーガレットコミックスクッキー全8巻 / 集英社
ジャンル:少女・恋愛 / 好み度:★★★☆☆