動物のお医者さん 佐々木倫子

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高校生西根公輝(通称ハムテル)は友人二階堂と、駅への近道であるH大学獣医学部敷地を通りすぎる際、アフリカンな扮装のH大教授に遭遇し、自分は獣医になると勝手に予言され、シベリアンハスキーの子犬を押しつけられる。子犬はチョビと命名、西根家の一員となり、ハムテルはH大獣医学部へと進むことに。チョビを含めた動物たち、二階堂、H大学の面々の構内風景をメインにハムテルが獣医になるまでに起こる様々な出来事とか行事?を描いた作品。
獣医になるための手順というか過程や、動物を飼育する際の留意点がよくわかる内容で、一話完結形式の読みやすい仕様になっています。少女漫画雑誌連載にも関わらずほとんど恋愛ネタがないのも特徴。個人的にはハウツーギャグ漫画だと思っています。冷静沈着というか感情の起伏が乏しい主人公の性格と個性的な脇キャラたち。動物キャラと人間のコミュニケーションの描写も特徴があって楽しいです。獣医に対する情熱とか努力とか感動という描写は限りなく薄く、本当に坦々とした雰囲気。大笑いするというよりくすっと笑ってしまうエピソードが多いです。

佐々木倫子
白泉社文庫全8巻/白泉社
花とゆめコミックス全12巻/白泉社
ジャンル:少女・業界・動物 / 好み度:★★★★★/おすすめ