突然、夫に離婚され、打ちひしがれる主人公の女性。主人公は元夫に出て行かれた悲しさ、これからずっと一人だという焦燥、共同で出した店の借金や家賃といった将来の不安が重なり不眠になる。それを救ったのは元夫の弟との添い寝だった。
弟とはあくまで添い寝であり一線は越えていません。不安なとき、人肌とともに眠ると安定した眠りが得られるという実体験から、主人公は生活のために副業として添い寝屋を始めることに。
添い寝屋とは数人の若い男性スタッフに依頼のあった女性のところへ行き添い寝だけをして安らぎの眠りを提供するというもの。
スタッフは一線は越さない、客に恋愛感情を持たせないといったことが条件なので女性に危機感を感じさせないタイプばかり。スタッフの中には新事業のヒントをくれた元夫の弟もいます。
トラブルがないように主人公がお客に対し事前に面接をしたり、スタッフもただ眠るだけでなくクライアントが安心するように料理を作ったり話をしたりするのでかなり技量と手間がいる仕事。まあ人間相手のお仕事はなんでも大変なんですがね。
１巻目は主人公のはじめた新しい副業の紹介、以降はスタッフ各々のエピソードや主人公の新しい恋の顛末とか。話が進むと件の元夫が登場し弟をはじめとするスタッフも絡んで主人公を中心に恋愛が展開していく模様。
山崎紗也夏
モーニングKC全１２巻 / 講談社
ジャンル：青年・ドラマ / 好み度：★★★★☆