よくモテる超絶美形の兄の影響か、美形に弱いいわゆる面食いな唐沢ことり。ある日彼の家の前にいた美形の同級生赤岩に話しかける。ことりは赤岩も兄の追っかけかと想っていたが赤岩はことりを誘う。交流して行くうちにことりは赤岩が好きになって行くという展開。
まあお約束的ハートフルというか初々しいというかそんな感じのカップルのお話。淡々とした雰囲気なんですがね。ネームが少なくシンプルな表情の演出でキャラの揺れる心情をきっちり描写しているところが絶妙。
受けくんが美形じゃないどこにでもいそうな風貌で可愛い性格ってのがいいな。著者の受けくんはよく恋に戸惑って泣くシーンがよくあるけど女々しさではなく男の子の純朴さを感じられるとこがツボなんですよね。まあキャラ的には女性顔で漢な性格の脇キャラが一番印象に残っているのですが。
本筋のの話もいいですが兄のことりに対する想いのエピソードも好きかな。ＢＬ描写はＡくらいでかなり少なめですが、恋物語としては段階をきちんとふんでいて読みごたえがあるかと。物語重視系の人向け。
田中鈴木
ビーボーイズコミックス全２巻 / リブレ出版
ジャンル：ボーイズラブ / 好み度：★★★★☆