何不自由ないお嬢様だった慶子はある組織に属していた婚約者によって父母を殺され、自分も死に掛けたところを家のお抱えの科学者によってサイボークとして復活する。感情が高ぶると人工皮膚が溶けてしまう欠点を逆手にとり、人工皮膚を濃硫酸でつくりそれを武器に自分の幸せを奪った組織へ復讐するという物語。
オープニングは主人公をだました婚約者の視点から始まりミステリ仕立ての展開で、以後は主人公視点のアクションが続きます。この作品、リアルタイムで読んだことがあるのですが2週目からランキング最下位で打ち切りまでそれが崩されることはありませんでした。当然話のラストは中途半端。
自業自得とはいえ女性に濃硫酸で焼き殺される男性の描写はジャンプ読者層には強烈すぎたのか、女性視点がまずかったのか;アクション描写のアイデアとかに独特なものを感じたので個人的には惜しい作品でしたが、今読むと青年誌系の展開だったかなあと思います。
巻来功士
ジャンプコミックスセレクション全1巻/集英社
ジャンル:少年・ダークアクション/好み度:★★★☆☆