ネジや銃といった鉄や紙等無機物を食べ、手から食べたものを再生できる能力を持つ、世界一の冒険屋ボルト・クランクの物語。ジャンルとしてはSFハードボイルドアクションだと思うのですが物語の構成は童話といったほうがいいかも。
機械、ロボット、科学系な話もあれば、天使といったファンタジーな要素もあります。が、基本テーマは人間ドラマ。ラストのひきが巧みで心に残るエピソードが多いです。ボルト自身の謎度が多いせいかいろいろ想像しながら読むという楽しみ方もできるかも。少年系が苦手という人も読んでみてほしい作品です。基本的に1話読み切りスタイルですがボルトの過去がからんだロボットをテーマにした長編エピソード(通称レオン編)もあります。絵の質も非常に高く、読みやすい画面構成だと思います。2回ほどアニメ化されていますが、やっぱり原作の方が好み。
※2014年に新シリーズEAT-MAN THE MAIN DISHが発表され、それに伴い旧作も再版されました。
吉富昭仁
EAT-MAN THE MAIN DISH / シリウスコミックス1~ / 講談社
EAT-MAN COMPLETE EDITION / シリウス全10巻/講談社
ジャンル:アクション・ハードボイルド・SF
好み度:★★★★★/おすすめ