初期作品を含めた作者の短編集。当時の社会問題をテーマにした短編3篇、普通のラブコメやホラーもの、数学理論を加味した麻雀漫画などがあります。
公害や原子力発電の危険性などをテーマにした表題作はインパクトがありましたね。テーマを間接的に伝える展開になっているのに直にテーマが伝わってくる手法は上手いなあと感じた記憶があります。余分なものが全く無いのも良かったです(短編でページ数が少ないというのもあるのでしょうが)。
表題作以外はあまり印象に残っていなかったり(汗)作者の描く普通のラブコメや学園モノはとことん普通なのでした。「彼女は卓の上の予言者」は数学知識も麻雀知識も無い私には何がどうなっているのかさっぱりでしたがラストのオチは良かったです。
ウイングスコミックス/全1巻/新書館
収録作品:走れメロスみたいな.../向こう岸のレジスタンス/架空の森/FETISH LOVERS/彼女は卓の上の予言者/僕の彼女/HAPPY&BLUE/星の夜月の空
ジャンル:ホラー・ブラック・ドラマ他/好み度:★★★★☆