デウス・エクス・マキナ アスノタカシ

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ごく普通の日常を過ごす幼馴染の二人は、偶然目撃した不可解な自動車事故を発端にいびつな状況に巻き込まれるオカルトサスペンス。

幼馴染の少年と少女は、通学途中で自動車事故を目撃する。その事故を起こした車には人が乗っていなかった。その御、学校に遅刻した主人公を含めた学校内の級友同士の小さな諍い、主人公にあらぬ疑いが掛けられるエピソード、学校内のいじめ、といった陰鬱な雰囲気の日常を綴られる。そんな中、少女のスマホに学生の暴力現場の画像が送られてきたことから、少年と少女は夜の学校に赴く。
SNSでささやかれる「神」の噂に夜の学校の宴といった常軌を逸した設定と展開、なんだけど絵空事という感覚が少ないのは人間描写がものすごく生々しいからだろう。日常だけど不穏な学生同士のやりとり、夜の学校での教師の言動の薄ら寒さと宴に興じる学生たちの感情描写のリアルさはかなりエグい。良くも悪くも印象に残りやすいというか。話の展開自体はメタ展開というかよくわからない方向に行きそうな気がするが。
画面とか作風はAKIRA、話のとっかかりはデジタルデビル物語のほうの女神転生を思い出す。

アスノタカシ
角川コミックスエース全2巻 / 角川書店
ジャンル:少年・オカルト / 好み度:★★☆☆☆