主人公は漫画課志望の少年。編集部に持込みを試みるが主人公の力量では格闘漫画ではなく萌え漫画を描けと言われてしまう。少年が格闘漫画を描くのは同誌の看板の格闘漫画に憧れた由縁だが、その担当者に代わってからはその漫画にも萌えキャラが登場させているという。そんな話の流れから件の人気漫画家がアシスタントを募集しているとのことで紹介をしてもらうことに。
勇んで着いた漫画家のところにはロリ系で子供な行動をする女の子と遭遇。漫画家の娘さんかと思いきや当の本人という事実に驚愕する主人公、という展開に。
ロリ・萌え系の要素と漫画制作現場のコメディをあわせた内容。一応漫画家先生は成人なのだが外見は実年齢より幼く見え、また言動や考え方もかなり子供じみたところもあり、というキャラ。まあいろんな意味で狙っているキャラですがその仕草や言動は大仰ながら現実にもいそうなと納得してしまいそうなほど自然体。
個人的に、萌えというより可愛い盛りの娘を見ているようで、「娘は嫁にやらん」と力説する世のリアルお父さんの心情ってこんなんかなあと思ってしまった（いまどきいるかは不明だけども笑）
製作現場のエピソードはけっこう事実を織り交ぜてあるようなシビアなものもあり、あーあるだろうなと思う場面もあり。絵をおこすために実際にポーズを取るシーンは懐かしさも感じたり。やっぱ定番なのか。
あ、これ同居ラブコメも入っているのか。いろんな要素が入っているし順序だてて展開されているので読みやすく退屈しないつくりなのは確か。各要素のバランスがいいので思ったより万人向けかもしれないとも。
此ノ木よしる
ヤングマガジンKC全４巻 / 講談社
ジャンル：青年・業界コメディ / 好み度：★★★☆☆