主人公は他兄弟にはみそっかすな態度をとられていたがハグルマ製造には長けており父王に褒められることが存在意義だったが、そのハグルマが戦争の兵器に使われていたことを知ったことにより主人公の状況は一変する。
2つの民族の戦争下繰り広げられる人間ドラマで、特殊技能を持つが限られた世界で育った主人公が世界の事実を知り出奔するという展開。主人公が一人で様々な出会いと体験をして成長していく過程が物語のメインか。構成としては王道かな。血の色以外は外見では民族の違いがわからないなど政治・戦争設定は作りこまれている模様。
父王は残虐のようで思惑があるようだし話の筋や伏線は気になるものの、肝心のドラマのほうはいまのところ琴線にふれるものがなく;とはいえ化けそうで続きが気になるタイトルなのですが。
表紙の絵は魅了されます。カラーの使い方がすごい。血の色が物語の肝だからかこの版にしては珍しくところどころにカラー絵が挟まっているのが特徴。
果向浩平
少年サンデーコミックス全6巻 / 小学館
ジャンル:少年・ファンタジードラマ / 好み度:★★★☆☆