横浜中華街に存在するという人形の店・花猫號。そこにいけば忘れられない猫に再び会う事が出来るという。オリエンタルファンタジーな世界観で猫と人間の絆を描いた物語。
舞台となる人形店はオーナーである猫と店主の人間が営んでいるが都市伝説に近い存在。客は、飼い猫など特定の猫との縁がかつてありまたその猫に何かしらの思いを持つ人間で、オーナー猫が導いた人間だけが店に入れつという設定。
不思議なことに客と縁のある猫とそっくりの人形が置かれており、そこからその客と猫のドラマを描いていくというアメージングな構成。一話完結タイプなので猫と人間の寓話という感じで読みやすく短いページの中にテーマをきっちり盛り込んでいるので読み応えもあり。
あと写実的な絵柄だからかとにかく猫の仕草の画が上手いという印象。柔らかそうな体とかもふもふしたくなる愛嬌さとか、画面から飛び出しそうというと大げさですがリアル猫を触りたくなる気持ちになるというか（笑）そして中華街という舞台にぴったりの絵柄だなあとも。
結城のぞみ
中華街的猫模様３巻 / ダブルクイーン１巻
ねこぱんちコミックス / 少年画報社
ジャンル：青年・猫・ドラマ/ 好み度：★★★★☆