魔導士を喰ったことから心臓に愛と正義という2つの呪いをかけられた狼王の青年はその呪いゆえに悪を狩り人を守ることになる。狼王と魔導士の孫娘の行く先は。
人々を殺し喰らい続けてきた狼王は最後の魔導士と対峙、彼を喰ったことから心臓に愛と正義という2つの呪いをかけられる。そして目の見えない魔導士の孫娘が同行する旅の中、その呪いゆえに意に反し人に害なす闇の存在を屠るというダークヒーローもの。主人公と感応能力を持つ魔導士の孫娘、そしてある事件から彼らを追う見える体質の女性で話を動かしていくようです。
舞台は第二次世界大戦直前のドイツ、科学と産業が発達したゆえに魔導系や魔物を退治する技術が失われたという設定。中世から近代へ移行するときを神話や伝承ネタを基軸に展開されていく模様。
あちらこちらに昔ながらのというか王道というかなタイトル。主人公の台詞回しが古典なのと絵の癖が強くはじめはとっつきにくかったのですが読み進めると興味をそそる内容でした。とはいえこの時期のドイツが舞台というとどう話をまとめるのか気になるところ。
緒方てい
バーズコミックス全4巻 / 幻冬舎
ジャンル:青年・ダークファンタジー / 好み度:★★★☆☆