男子高校生・宇佐は、親の転勤により念願だった一人暮らしをすることになり浮かれるものの、暮らす先の河合荘は下宿でしかも同居人がいることがわかる。しかしほかにいくところもなくしぶしぶ了承するが、個性的な同居人や家主に心が折れそうになる主人公。唯一の光?は憧れの先輩もこの河合荘に住んでいること、という舞台設定の下宿コメディ。
基本的に新参者の主人公が住人に弄られるコメディもしくは住人同士のドラマコメディですが、片思いの相手も同じ荘に住んでいるということでラブコメも主軸にあり。
変人の同居人、下ネタ爆裂だがだめんずにひっかかる女性、逆に男心を操る技巧に長けた女性と住人はかなり癖の強いキャラの中で、若者文化大好きで基本おんぼりとしているものの締めるところは締める老女の大家さんが個人的一番印象的でした。
キャラ設定も話のもっていきかたも人間の素の部分を表現するコメディとして秀逸な内容。さすが著者というべきか。
宮原るり
ヤングキングアワーズ全11巻 / 少年画報社
ジャンル:青年・ラブコメ / 好み度:★★★☆☆