ここが愛のまん中 宮川匡代

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ネット環境もテレビもなくケータイも圏外という山奥の民宿。客足はほとんどないその民宿に銀行に融資を受ける条件としてやってきたのは経営コンサルタントの青年。実はその青年は乗っ取り屋なのだが、民宿に滞在した際、過去の自分と出会ったことから会社を退社、民宿の再建に協力することに決める。
民宿を実質経営するのは夫婦とその一人娘。娘の両親は浮世離れしており経営に真剣ではなく、娘も田舎暮らしに満足する天然というか純朴系で物欲など若者が望むものを望まないタイプ。しかし両親がある理由から民宿を出たことや青年が元務めていた会社側の再度の乗っ取り工作などにより、一人娘と青年と娘の幼馴染の腕の良い料理人で再生をすることになる。
説明がかなり違います;すいません。民宿の再生と乗っ取り阻止の軸と看板娘を挟んでの三角関係な恋愛模様の軸とで展開さていく模様。元乗っ取り屋の寝返り?はヒロインに感化されてではなく自分と向き合って決めたという色合いが強く、当初は恋愛感情の境目くらいの状況か。幼馴染はおそらくはヒロインに好意を持ち青年にいい感情はないというかんじかな。
ドラマ構成、心情描写や話運びが自然で秀逸なタイトルだなと。1巻最後に一皮むけるヒロインの演出はうまい。田舎という舞台だからかメインキャラたちが落ち着いた気質だからか画面が騒々しくなくじっくりとストーリーやドラマに集中できるところも好印象。

宮川匡代
HLC Silky全5巻 / 白泉社
ジャンル:女性 / 好み度:★★★☆☆