僕たちの生きた理由 渡辺和幸

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小学校卒業式の日、学校に12人の卒業生は閉じ込められ、最終選考の開始を告げる奇怪な放送が流れる。彼らは殺され人形にされるのか。小学校内で展開される不条理ホラーストーリー。

小学校卒業式終了後、少年は良い感じの関係を築いていた女子の呼び出しに勇んでいく。しかしそこにはひもでがんじがらめにされた女子の死体があった。気を失った後、気がつくと11人の自分と同じ卒業生が、学校に閉じ込められていた。そしてその場で少年が見た少女の死体はなくかわりに少女の姿をした人形が残されていたのだが・・。
よく見かける人外の存在がマスターの不条理ゲーム系の話のよう。人外のマスターの審査に通過すれば合格、というルールのようだがその基準がわかりずらいまま話が進む。
プレイヤーに相当する子供たちのそばにハートマークがついておりその色が白くなり、かつ人外の持つ仮面をつけられると人形になってしまう、すでに死亡した一人の男子の存在が鍵・・・ようなんだけど、正直なところ本当に話に入りづらかった。あと今は。1巻の最後で視点が変わりハートマークがなにかというのがなんとなくわかるのだけど・・。
冒頭に独特のホラー要素と不条理ゲームルールが次々と出てくるわ、小学生ばかりなので各々の行動が無軌道だわでどこをどう読めばと戸惑う。キャラ各々の個性はきっちり出しているので混乱することはないし、極限の混乱ぶりを描写という意味では成功していると思うけど。
一気にまとめて読んだほうが吉なタイプかと。巻が進めば表題の意味もわかってくるのかなあ。

渡辺和幸
講談社コミックス全6巻 / 講談社
ジャンル:少年・ホラー / 好み度:★★☆☆☆