舞台は20年ほど前に宇宙船が飛来したことから住民の1/3が宇宙人である町。そこに住む宇宙人と地球人のハーフ主人公の女子高生が主人公。ある日、先生に宇宙人と地球人の橋渡し的な活動をする相談部の部長に任命される。活発で前向きな気質ゆえノリノリで引き受ける主人公だがとはいえ宇宙人との共存からかなりたっているゆえにトラブルも少ない状況ゆえに活動する機会がほぼない状態で・・というかんじで、出会う相談相手との問題解決を通じての交流やゆるくほのぼのな学園生活を描いていくのかなと思っていたら、主人公があずかり知らぬところで、けっこうシリアスな展開が待っている模様。
シリアス部分の人間関係というか相関がよくできているなあという印象を受けました。シリアスといっても気持ちが沈むタイプのそれではなく、牧歌的な雰囲気も残しつつというか主人公のまっすぐな気質が状況を打開しそうなノリかなと期待できる雰囲気。
設定は割りと凝ってるけど万人向けの読みやすさを感じるところが良いですね。
細かいところですが、冒頭の主人公家族の朝の風景から作品の特徴的な設定を読み手に知らせる一連の流れとか主人公の姿というか頭の眼のツインテールのキャラ絵設定は秀逸だと思いました。
田丸鴇彦
角川コミックスエース全2巻 / 角川書店
ジャンル:少年・SF・学園 / 好み度:★★★★☆