短いエピソードが連なる構成で幕間には主人公・夏美のレポートという形の文章が添えられています。オールフルカラー故に本自体がかなり重いwA5だから画集並みではないにしろ。
地球人の女性研究者夏美は鳥人種族が住む惑星に調査のため降り立ちサカク族と出会う。交渉により24日間の逗留を認められた夏美が見た彼らと世界を綴った話。
サカク族はそのまんま鳥の風貌を持つ種族。南国のカラフルなオウム系の鳥の姿に似ていて彼らの言動や思想や考え方はアメリカ大陸のネイティブの人たちを彷彿をさせます。彼らの言葉はエキゾチックで詩的でものすごくツボでした。あと異種族間の交流の様子も。
フィクションだけどものすごく凝っていて緻密な舞台設定、写実的で幻想的で濃密かつ流麗な色使いと高画質な絵に魅了されっぱなし。物語としても画集(じゃないけど絵を堪能するという意味で)としても秀逸な内容。
大本海図
ガムコミックス全1巻 / ワニブック巣
ジャンル:青年・ファンタジー / 好み度:★★★★★