新作ではないが雑誌再掲載の後単行本化された作品。連載作品が人気が出たからかな？
内容は、体毛が薄いことにコンプレックスを持つ男子と、体毛が濃く不器用で上手く処理できない女子の思春期ラブコメ。
体毛が薄いことに悩む男子は、体毛の濃い女子を秘かに羨んでいた。そんな中、その女子に呼び止められ、自分の毛ぞリをしてくれないかと頼まれる。女子にしてみれば体毛の薄い男子がうらやましい存在だったというわけで。
おっかなびっくりな二人のやりとり、二次性徴の心身ともに変化が現れる時期の少年少女のおおっぴらに言えない悩みと、それをよちよちあるきのように昇華していく過程が初々しくもリアル。
自分だけが外れているというコンプレックスによる苦悩とか、葛藤とか、秘かに感じたであろう、感じるであろう、思春期の二人の心情描写が秀逸でした。
この時期特有の性を意識する時のドキドキ感が伝わってくるというかなんというか。
押見修造
少年マガジンコミックス全１巻 / 講談社
ジャンル：少年・青春 / 好み度：★★★★☆