父親のスケッチをもとに旅を続ける少女は、ひょんなことから同行する女性は旅を続ける。少女の姉が起こした秘匿された破壊を巡る謎が絡んでいた。レトロな文化世界観の近未来SF。
舞台は近未来だが世界観は現代の田舎っぽい。どうも一度戦争があり、文明やら科学技術やらが失われているよう。そんな世界で父親のものだというスケッチブックを頼りに旅している少女は、ひょんなことから路上露店を営む女性を助ける。女性は少女のスケブの内容に宝の価値を見出し、スケブ目当てに少女の旅に同行することに。
スケブの内容は、今は失われた技術や正確な地図といったもの。怪力、大喰らい、機械と意思疎通ができるなど特化したものはあるが世間知らずの純朴ぽい気質の少女、世間慣れした女性という相対の二人が旅する中、様々な世界の秘密が出てくるという展開。
一見、レトロファンタジーの牧歌的な旅ものな雰囲気だが、一般には災害とされた事柄の真実、そしてその事柄に少女の姉が絡んでおり、とスケールの大きな話に発展していく。
話の流れは割と早く、中だるみはしないものの、たまに状況が把握しにくい絵面があるところが難といえば難。主要二人を含めたキャラの組み立てがツボでした。あと、世界観がわかってくると面白味が倍になるので続きが気になってくる話だなと感じました。
あさの
まんがタイムKRコミックス全3巻 / 芳文社
ジャンル：青年・SFファンタジー / 好み度：★★★☆☆