同じアパートの１階と２階に住む、同じ学校に勤める理科教師の男性と養護教諭の女性。男性教師の部屋で２人で飲んだ際、養護教諭は酔っ払い自身がどこにいるかを忘れて自慰にふける。という出来事をきっかけに同僚からその関係が変わっていく２人のお話。
同じ部屋で２人きりで飲む仲なのにそれまで肉体関係に至らなかったのはどうなんだと思っていたら職場恋愛厳禁という理由があるかららしい。ちと無理があるような気がしないでもないが。
しかしまあその自慰行為を見せてしまった見てしまった２人はおろおろしつつもそれまでの関係に変化が、という展開に・・といっても即効で話は進まず、なんというかじりじりというか２人も互いの距離を測りかねているというか自分の気持ちとか方向性に迷走しているというかそんな感じに。そしてタイミングが悪いというかなかなか先に進まない焦れ度も見所なのか。
青年向けでこのゆったり展開はある意味新鮮？絶対というわけでもない約束を果たそうとするも男性がおざなりにしがちな点をきっちり言う養護教諭、そして一歩先に進みたいけれどそれに順ずる理科教師。どっちもベクトルはずれているというか不器用だけど相手に対しなんのかんのと律儀。オトナの恋愛なんだけどどこかより若者の恋愛を見ているようでもあり。いやオトナゆえなのかね、この心理。
日坂水柯
ヤングジャンプ・コミックスＢＪ全６巻 / 集英社
ジャンル：青年・恋愛 / 好み度：★★★☆☆