一日熊と過ごし無事に森を抜けたらなりたいものになれるという森を舞台に、展開される森と少女と男、その交流と事情を描いた物語。
その森には、森にすむ熊の逸話があった。こどもだけが見えるその熊と一日を過ごし無事に森を過ぎたらなりたいものになれるというお話。おまじないというか迷信と言うかゲン担ぎ?みたいなその話。
こどものころそれを聞いたことのある女性は森へと入ると、もう森にはいない、絶滅したはずの熊と遭遇する。女性はクマに導かれひっそりとたつ熊とともに小屋にはいり、寝てしまう。そして目が覚めると一人の男性がたたずんでいた。
そんなはじまりの、寓話のような雰囲気の現実のお話、なのかな。上手く言えないけど。
女性は熊=男性?と考えてしまうわけですが、1話目のエピソードですぐにそれはわかります。2話目以降は、この作品の表題がこれになったのか、がわかる展開に。
読み進めていって物語及び人物相関の形がわかる構成なので、あんまりくわしくいえず。まあ読んでみてくださいというしか。著者のセンスが際立つ、気だるげで静謐な雰囲気を堪能できます。
オノ・ナツメ
Fxコミックス全1巻 / 太田出版
ジャンル:青年 / 好み度:★★★★★