幽霊が出るとうわさのトンネル。実際、明るい髪に眼鏡、けっこうグラマラスなボディ、永遠の24歳と自己申告する地縛霊の華子さんがいるのだが、夏限定な上に大抵の人は見ることができない。しかし何かしらの悩みや困りごとを持つ人間には見え、華子さんはその人間の悩みの相談に乗る、というのが基本的な構成。
悩み相談はいいのだが当人の気質がけっこう大雑把で適当なもんで相談者が困惑することしばし。そして悩みが解消されると華子さんは見えなくなってしまう。華子さんはジャンル的に地縛霊であり、夏限定とはいえ同じ場所に長く居るため地域住民に世代を超えて語り継がれる華子さん、という設定も魅力的。
幽霊とか悩みとかが主題のためちょっぴりしんみりしたりじんわりきたり。ほのぼので小粋なコメディに加えドラマ性も充分にある中身の濃い内容だったりします。しかし湿っぽくなく明るくあっけらかんとした雰囲気なのはさすがというべきか。
松田円
まんがタイムコミックス全2巻 / 芳文社
ジャンル:4コマ / 好み度:★★★★★